今回購入したレンズの中で、一番楽しみにしていたのはこのレンズです。
SONY 135mm F2.8 [T4.5] STF
この「STF」というモノ、いくら調べてもその実態はさっぱりわからなかったのですが、どうやら特殊なフィルタ(グラデーション付きのNDフィルタみたいな物を想像してますが、違うかも…)が光学系に組み込まれていて、そのお陰でボケの縁にグラデーションがかかる、という代物らしいです。
レンズを前玉側から覗いても、その存在はわかりません。それどころか、絞り羽根がAE用とマニュアル絞り用に2組あったりして、私の頭では理解不能。
一方、後玉側から見ると、うっすら周囲が暗くなっている部分が見える(ような気がする)ので、コイツがソイツかぁ、と勝手に思っています。
ご興味のある方のために、僭越ながらSTFの効果がわかる例を挙げましょう
【浜田小前】 SONY
α900 / SONY 135mm F2.8 [T4.5] STF / T6.7 AE / ISO200
【浜田小前】 SONY
α900 / SONY 135mm F2.8 [T4.5] STF / T5.6 AE / ISO200
【浜田小前】 SONY
α900 / SONY 135mm F2.8 [T4.5] STF / T4.5 AE / ISO200
上から、T値(一般のF値と同じように考えてOKです)が高い順になっています。
一番上のT6.7でも、背景のボケ具合はかなり特徴があり、輪郭部が滲んだようになっているのがわかります。ただし、全体的な印象だと、F値の小さなマクロレンズの写りのようにも見えます。(実際はかなり違いますけどね~)
ところが、一番下(T4.5)だと、背景部にある被写体各々の輪郭がお互いに溶け込んで、非常に滑らかになっているのがわかると思います。
ただし、背景の被写体によっては、ディーテイルが失われ、単なる絵の具の塗りつぶしのように見えてしまうので、T値による加減が重要になりそうですね。
そのためか、このレンズには絞り環が存在し、実絞りでの撮影が出来るようになっています。(カメラ側の絞り設定を有効とする、通常の絞り優先AEモードもあります)
この例は、背景に暗い部分が多いので、全体的な印象が良くないかも知れません。
明るく、あまりごちゃごちゃしていない背景を選んで撮ると・・・
【浜田小前】 SONY
α900 / SONY 135mm F2.8 [T4.5] STF / T4.5 AE / ISO200
と言う、なかなか印象的な写真が撮れました。
ちなみに、真ん中の花が若干ピンずれで、左側のツボミ?がジャスピンな理由は、このレンズがMF専用だからです(笑)
【浜田小前】 SONY
α900 / SONY 135mm F2.8 [T4.5] STF / T4.5 AE / ISO200 / フラッシュ発光
【八坂東】 SONY
α900 / SONY 135mm F2.8 [T4.5] STF / T4.5 AE / ISO200
ボケだけでなく、解像度はマクロレンズ並みに優秀ですので、私にとって久しぶりに夢中になるレンズの登場となりました。
絞れば大変優秀な普通のレンズ(笑)として、ポートレイトなどにも威力を発揮しそうです。
ただし、使いどころが難しい・・・かも知れません。
このレンズは、最短撮影距離が87cmなので、それほど大きく写せません。そのせいか、マクロ的に使おうとすると、α900の優秀なファインダを以てしても、MFでのピント合わせがなかなか大変です。
上のセセリちゃんの写真も、全部で数十カット撮りましたが、歩留まりは甘めに見て約7割と言ったところ。
それから、どうやらこのレンズとα900の組み合わせだと、若干コントラストが低下するようです。また、RAWと同時記録しているJPEGの一部に、ボケの輪郭に線が出ているカットがありました。
とりあえず、RAWで撮っての後処理が必要だと感じました。
それともう一つ。
基本的にSTFモードでは輪郭が滲みますので、ハッキリした円ボケをお望みの場合、STFモード以外(すなわち、T6.7以上)で撮影する必要があるようです。ちょっと手ぶれに注意ですね!
次回は、STFに×1.4テレコンをかませて、よりマクロ的な撮影を試みてみようと思っています。
あれ?今日は真面目だった(爆)
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